〜この空の様に、もっと人と繋がりたい〜

世界一自分のことが嫌いな私が認識技術をきっかけにして世界一私のことが好きな私になれた物語

泣けない、笑えない、わからない

何かを欲しいと思うとき、

 

ほしいと思う物が明確なら手に入れるのは簡単で、

 

車が欲しいと思えば、車屋さんに行くし、

 

洋服が欲しいと思えば、服屋に行くだろう。

 

 

じゃあ、自分が何が欲しいかわからないときは、

 

どこへ行けばいいんだろう。

 

 

誰かといるとき、いつも心から笑えていない自分がいた。

 

誰かに相談するとき、心の底から相手を信じられない自分がいた。

 

誰かを喜ばすとき、嬉しさと同時にどこかで寂しさを感じていた。

 

 

そんな自分が何について悩んでいるかなんて、わからなかった。

 

 

心の中にあるのは、いつも虚無感。

 

なんか、つまらない。

 

なんか、面白くない。

 

その”なんか”が「何であるか」なんて、まったくわからなかった。

 

 

なんか苦しくて、なんとなく生きづらくて、

 

そうなんとなくを抱えたまま成人を迎え、社会に出て、

 

行き詰まったところで、たどり着いたところは

 

「生きる意味なんかない。」

 

 

すべてがモノクロの世界に見えた。

 

色もなければ、味もしない。

 

つまらない、楽しくない、面白くもない。

 

笑えもしなければ、泣けもしない。

 

警察が正義で、犯罪者が悪か

 

そんなことなんてどうだってよかった。

 

誰が悪で、誰が正義でも。

 

警察だって裏で犯罪もどきをやってたり、殺人者だって誰かの為を思って殺したり

 

そんな姿を見ると、何が正しくて、何が間違いなのかもわからなかった。

 

はっきし言って同じだった。

 

そんな毎日、意味のない、価値のない、

 

世の中に絶望してたとき、

 

一枚のチラシから私の世界は変わっていった。